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by 鈴木 芳雄
2001年5月26日記
総括 I
月末の帰国を控え、マンダレー滞在も一ヵ月を切り、いよいよの段階に入りました。何かと気ぜわしい毎日ですが、気分的にはどうもすかっとしません。それは今月の中旬、マンダレー滞在の最終段階で経験した日本語スピーチコンテストと日本映画祭りによるものです。いずれも方面的には当初の期待通りに万事上手くいきましたが、水面下ではトラブルもあり、結果的には後味の悪いものになってしまいました。「終わり良ければ総て良し」とはいかなかったのです。なんだかミャンマー滞在を象徴するような出来事いえそうですか、貴重な体験を積んだという意味では大変有意義だったと結論づけています。
マンダレー滞在もいよいよ終わりに近づいてきましたので、まとめに入りたいと思います。先ず衣食住についてです。衣即ち服装ですが、男女を問わずロンジーにスリッパと言うのが一般的です。ご承知のようにロンジーは腰に巻き付ける布製のものですが、自転車やバイクの普及という近代化の加速と共に廃れていくのは時間の問題でしょう。面白いのはスリッパです。スリッパと言うのは英語の呼び名で外観は日本のゴム草履のようなものです。素材はいろいろですが表面は一応皮製というのが主体です。日本もかつては下駄や草履を日常利用していましたが、足の裏の汚れには留意する履き方でした。ところがミャンマーではこの足裏の汚れを全く気にしない履き方ですから、限りなく裸足に近いと言えるでしょう。例えばパゴダや寺院といったような仏教関連施設やその敷地に入る時は裸足になることが義務付けられます。これらの場所はかなり大型ですから内部は板敷きあり右敷き有り、はたまた一般道路のようなところもあります。出口の所で、裸足で歩いてきたことなど意に介せず、そのままさっとスリッパを履いてしまいます。観光客が足裏の汚れを落とし、靴下を操作しているのと対照的な光景です。この他にも、学校などで先生はスリッパを履いたままですが学生は脱いで裸足になっている場面などをよく見かけます。要するにスリッパの着脱は日常茶飯事で、足裏の汚れなど気にしては生活できない仕組みになっています。お坊さんが托鉢に出かけるときも裸足ですし、そのお坊さんに物飯を提供する在家の人達も提供する時は裸足になります。
次は食です。ミャンマー人の主食は米飯です。また米製の麺類もあり多様な食べ方をします。ミャンマー料理の特徴は油を大量に使用する事です。唐辛子、にんにく、魚なども多用されますが、特に幸いということはありませんので外国人にも賞味できますが、三度三度ということになると、その油っぽさが気になることでしょう。私たちと一緒の時、ミャンマー人は右手にスプーン、左手にフォークで食事をしますが、家庭内では手で食べるのが普通のようです。この手で食べるというのはなかなか難しいことで、日本米のように重くて粘っこい米は、手で食べるには不向きという事も分かりました。マンダレーには日本料理屋はありませんが、地勢的関係で中国料理、インド料理、タイ料理を提供する店は沢山あります。これは何もマンダレーに限ったことではなく、ミャンマー全体にいえることで、食生活を豊かなものにしています。また前稿でも触れましたが、マンゴー、パイナップルなど季節の果物が安くて美味しいというのもマンダレーの特徴の一つといえるでしょう。
住に関しては紙面の都合により、次稿に譲ります。
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