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by 鈴木 芳雄
2000年3月2日(木)記
結婚式
今日3月2日は「農民の日」というミャンマーの祝日で、学校も休みでした。折から学内で結ばれたカップルの盛大な結婚式が行われました。花婿は日本語科所属の技術スタッフで38歳、花嫁は定時制4年生で私の教え子という取り合わせです。彼女の方は30歳を少し出たところで、日本語科で勉強するかたわら、他の大学で英語の先生をしているといった才媛です。ミャンマーでは晩婚が一般的なようですが、特に当外国語大学は大卒者だけを受け入れているせいか、周囲には先生も含めて30歳代後半の未婚者がたくさん目につきます。
当地の結婚式で先ず驚かされるのは出席者の数です。今回は500人ぐらいでしたが、これが普通で、700 - 800人というのもざらのようです。会場はヤンゴン地区の大学エリアの一角にある会館ホールで、広々した立派なところでした。時間は午前10時半から12時という設定で、この時間帯に、出席者は適宜に集まり、主催者側が用意した簡単な食事を済ませて随時帰るという、実に淡々とした運びになっています。新郎新婦は食事中の招待客の間を回りますが、なにしろ数が多いので各テーブルをというわけにはいかないようです。
仲人の挨拶はもとより、来賓の祝辞も一切ありません。会食事にアルコールを提供する習慣のないこの国の行事は実に効率的で、言葉の分からない外国人にとっては対応しやすいものです。次に服装ですが、女性の場合は複雑なので、ここでは男性についてのみ触れます。この国の男性はロンジーというものをズボン代わりに着用していて、普段は木綿ですが、正装の時にはこれが絹製となり、上も白の長袖上着となります。勿論出席者全員がこうなるわけではありませんが、なかなか見栄えのするものです。また受付には当日持参した贈り物が山と積まれ、参加者の目を楽しませています。この贈り物は事前に届けるというケースもあり、当然現金を贈るという人もいるようです。
今回のように、大学関連施設が結婚式場として使われるのは特例で、一般的には僧院が利用されているようです。この場合の式次第は上述同様ですが、金持ちとなると一寸違います。場所も高名な都市型ホテル。会場には新郎新婦のひな壇が特別に設けられ、定刻、随伴者と共に入場してきて座ります。日本ですと、さしずめ結婚行進曲をバックにしての登場となるわけですが、そういう演出はありません。しかし盛装をこらした新郎新婦が未婚の男女10人ぐらいを従えて入場してくる様子は見事なものです。なかでも金と宝石を一身にまとったような花嫁の姿は圧巻としかいいようがありません。式そのものは前日自宅で済ませているのが普通で、当日は司会者のような人が登壇して簡単に披露し、会を盛り上げます。それが終わると、後は脇にしつらえられたコーナーで、テレビでお馴染みの男女の歌手達10数人が生バンドの演奏に合わせて歌を披露します。挨拶など一切ないのは一般の場合と同じです。提供される飲食物はコーヒー・紅茶とケーキ、それにアイスクリームと果物といったところで、フルコースの料理などは出てきません。
所変われば品変わるといいますが、日本の結婚式と対比して、大変面白いと思っています。余談ですが当日会場を出て駐車場へ行ったところ、二重駐車のため私の車が出られないというおまけ付でした。結局20分ぐらい暑い最中で待つ破目になりましたが、これもミャンマーならではで、日本との違いを実感しました。
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